商品詳細
県内ロングセラー!!
おもしろく、楽しく、わかりやすい!
小学生から大人まで楽しめる琉球歴史の保存版!!
琉球の歴史の中には、風の向き・潮の流れを読む先人の知恵と、
海を越えて交流するコミュニケーション力がちりばめられています。
この小さな島の歴史にある「先人の知恵と開かれた心」は、
大きな誇りなのです。
【地域編】
~はじめに~
海は、島々を切り離し、人々を孤立させ、
交流を妨げる巨大な溝とも考えられてきました。
沖縄本島と、宮古諸島のあいだにも、
約三百キロの海原が横たわっています。
しかし、人々は数千年前の縄文時代から、
海を越えて自由に行きかっていた歴史を持っています。
約、二千年前の弥生時代の頃、
琉球諸島の人々はゴホウラ貝の腕輪を貿易品として船に積み、
リーフの外の高波を切り取り、
九州・佐賀県と沖縄間を航海していたとも、考えられます。
古代の人々は、北に向かう黒潮の流れ、島棚に当たって南へ向かう逆流、
また、季節によって南北に吹き分ける風の動き、夜空にまたたく星の輝き、
遠くに見える島影などをたよりにして、現代の私達の想像を超える海域を、
自由に移動していたことが分かります。
人々は、あたかも島々を結ぶ海の中道を知っていたかのように、
お互いの島々を訪れています。
当時は、道無き道を進む陸路より、
海がメインストリートであったと言えます。
文化や、文明も、海道を通じて、島々に伝播していきました。
古代や中世の歴史の中で海道が果たした役割、
また海道によって育まれた琉球諸島、
奄美諸島の地域史を現代の視点で、
海から見直すことも必要です。
【目次】
●第一章 琉球列島を走る海の道
・花綵列島
・ランドマーク
・日本列島と、南太平洋をつなぐ黒潮
・南北を往来した古代の人々
●第二章 奄美諸島と琉球史のつながり
・同根の神話を持つ、島々
・奄美、琉球諸島の共通点
・隼人族と島々の英傑達
・琉球列島各地に伝わる源為朝伝説
●第三章 琉球諸島、奄美諸島と源氏、平氏のつながり
・為朝渡来の真偽
・為朝伝説の裏付け
・琉球列島への渡来者達
・平家落ち武者の渡来
●第四章 奄美諸島と琉球北山国のつながり
・歴史は、勝者の記録
・奄美諸島のナハンユー
・貿易の必需品、硫黄
・薩摩藩の財源、黒糖
●第五章 伊平屋、伊是名諸島と琉球王朝とのかかわり
・海上交通の要所、伊平屋、伊是名諸島
・南北文化の交流点
・琉球王朝創設者達の出身地
・王朝創設者の祖は?
●第六章 伊江島と弥生時代の海外交流
・ゴホウラ貝腕輪の生産工場
・本土各地から出土する沖縄の貝製品
・「貝の道」とは?
●第七章 国頭郡の先史、古代史と外界との交流
・一万年以上前の海底鍾乳洞
・黒潮が運ぶ南東アジアの石斧
・各地に伝わる祭り
●第八章 琉球列島と、民族、種族移動
・古宇利島と、淡路島の共通点
・琉球列島を訪れた人々
・民族交流の舞台
●第九章 北山王国、その発生と滅亡
・三山の覇権争い
・波乱に満ちた北山国の興亡
・戦乱の舞台、今帰仁城
●第十章 琉球国、最強、最大の王国、中山国
・他を圧倒する中山国の力
・中山国の国都、浦添
・浦添城の繁栄
・対中国の外交策
・歴史の足跡
・舜天、為朝遺児説の謎
・統一王朝の誕生
●第十一章 琉球国創世の地、南山王国
・沖縄文化発祥の地
・港川人のルーツ
・神の島、久高島
・変化するグスクの役割
・王座をめぐる熾烈な争い
・朝鮮史に残る南山の歴史
・国王亡命と朝鮮国とのかかわり
・南山国最後の国王
●第十二章 幻の久米島王国の盛衰
・琉球王国と海外諸国との窓口
・平和共存の時代
・若き英傑の死
●第十三章 宮古諸島の、島建ての歴史
・遠い距離ではなかった宮古、那覇間
・中国、アジアとの交流
・男女神降臨の神話
・数多い御嶽の謎
・東南アジア・南太平洋等との交流の可能性
・異国との接点
・与那覇原軍の登場
・君臨する統一者、仲宗根豊見親
●第十四章 八重山諸島の歴史
・黒潮文化の洗礼地
・渡来する海洋民族
・本土からの渡来人達
・英傑達の登場
・大和武士団とのつながり
・首里王府への抵抗
・英傑達の最後
●歴史閑話
・歴代閑話
「神話、民話、伝説、口碑」は、歴史のメッセージ?
・歴代王朝の墓陵の謎
・海洋王国琉球の造船技術と、古代の謎
・ユイマールは、沖縄独自のものか?
・琉球史の中に消えた、朝鮮国とのつながり。
・琉球史の中に消えた、朝鮮国とのつながり(二)