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    風の棲む丘

    【商品コード】 9784899823278

    1,320円(税込)
    【著者】湧上アシャ

    【発行】ボーダーインク

    【発行日】2017年9月発行

    【お問合せ】株式会社 沖縄教販
           TEL:098-868-4170
           FAX:098-861-5499
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    商品詳細


    俺たちは風の棲む丘で育った。

    いつかここから飛び立つために-。


    すべてが手に入るこの街で、島の未来だけが見つからない。

    過酷なストリートを必死に生き抜く〈境界線上の子どもたち〉が
    織りなす運命の出会いと決別の物語。

    ヒップホップ、レゲエなどストリート文化に影響を受けた
    沖縄の若き書き手がフェンスで分断された街を舞台に
    書き下ろした長編青春群像小説。



    ~本文より~

    黄昏の街

    「気がつくと、いつも夕暮れだったの」

    麻里・ジェーン・フイッシャーは、暮れゆく街を見つめたままそう言った。
    それから隣に座る神谷海の口から煙草を奪って、自らの唇に寄せた。

    「どういう意味?」

    麻里は応えない。
    褐色の肌に映える切れ長の目を細めて、薄く笑うだけだった。

    「ま、いいけど」

    諦め口調で海はそう言って、新しく煙草を取りだして火をつけた。
    吐き出された白い煙が、夕焼け空へとのぼる。

    ここは、丘の上にある街。
    ふたりは並んで公園のフェンスに腰かけ、
    南風に流されていく夕焼けを眺めていた。
    すこしずつ街に明かりが灯りはじめ、風が冷たくなる。

    「……この時間にようやく目が覚めるのよ。
    世界なんてものに価値はない。けれど、
    なにも影響を与えられない自分のほうが、価値がない。
    そう気づいた時には、太陽は逃げてしまう。
    いつだって、見送ることしかできない」

    「すこし、わかる気がする」

    「……ありがと」

    遠くから、公民館のチャイムが聞こえてきた。
    鉄琴の音が鳴りやんで、海が申し訳なさそうに口を開いた。



    【目次】
    ●プロローグ 春の空
    ●黄昏の街
    ●境界線上の子どもたち
    ●国境なき少女
    ●傘の中の宇宙
    ●別れ
    ●沈黙の青 激情の赤
    ●苦しみの種、喜びの花
    ●雷鳴
    ●月虹
    ●街角
    ●暴風警報
    ●路上の花
    ●群青
    ●一本の槍
    ●靴磨きの少年と花売りの少女
    ●だれも見つけられない
    ●旅
    ●すべては明日の光を見るために


    【著者略歴】

    ◇湧上アシャ

    1990年沖縄県宜野湾市普天間生まれ。
    普天間高校出身。
    17歳から本格的に小説を書きはじめる。
    ふたつの大学に進学するが、どちらも中退。
    2016年10月から、同人サークル「タフコネクション」に参加する。
    ヒップホップやレゲエの文化に強い影響を受けており、
    ラップしたり、イラストを描いたりもするが、文章をメインに活動中。




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    当店では20歳未満の方への酒類の販売は固くお断りしております。